高谷総監督より8月14日の半谷泰祐先生による技術講習会について投稿いただきました。
なお、当日の稽古風景はギャラーリーに投稿しております。
8月14日土曜日、大学道場に於きましてブラジリアン柔術黒帯・半谷泰祐先生による技術講習会が行われました。
半谷先生は柔道などの経験のない純正ブラジリアン柔術選手として活躍。
色帯時代に国内外で多くのタイトルを獲得、2007年・2008年には黒帯レービィ級(76キロ以下)において全日本選手権を連覇しています。
(ちなみに2007年決勝で負けたのは私です)
現在選手としては引退、奇しくも藤本副会長の知人であったご縁から今回の講習会が実現したものです。
さて講習会の内容ですが、まずブラジリアン柔術(以下柔術)の簡単なルール解説からその基本技術であるマウントポジション(縦四方)からの十字絞め・腕十字について。
腕十字はクラッチの切り方も紹介していただきました。
続いて、ハーフガード(片足を絡んだ状態)からの足抜き。
まずは矢部主将に柔道で一般的に使われる方法を実演してもらった上で比較・追加する形での解説でした。
さらにいわゆる亀への腰絞めや脚固めなど。
山下泰裕八段得意の腰絞めの一種がブラジルでは「ヤマシタ」と呼ばれているエピソートは、海外では柔道とブラジリアン柔術の技術的・思考的な垣根がより低いことをあらわしていると思います。
終盤には小室宏二五段(昨年本学に講習にいらしてくれました)の得意技・コムロック(腕固めと突っ込み絞めの複合技)や飛び関節といった、やや難易度の高い技術を披露していただきました。
最後は乱取を行いましたが、希望者には半谷先生が柔術のルールで相手してくださり、矢部や酒井あたりが挑戦しておりました。
全体を通じて、柔術と柔道におけるルール上の違いである「待て」の有無などを鑑みて、スピードのある寝技技術を厳選して教えていただいたように思います。
それだけに学生の興味も予想以上に深まったようで、よい刺激になったように思われました。
またブラジリアン柔術指導を生業としている自分にとっても嬉しく、興味深く参加させていただきました。
ぜひ今後もこのような機会が催されてほしいと思います。
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