高谷総監督 四大新人戦 観戦記

投稿日時 10-06-17 | カテゴリ: 試合結果

平成4年卒の高谷です。
昨年度までの監督という立場から一歩違う場所に居る総監督という視点で見た今大会、戦前に予想していた通りの優勝という結果に終わり、大変うれしく思っております。
今後の大学柔道部の展望、とりわけ秋の本学開催・四大学本戦に向けて明るい材料になったと思います。

さて、本学緒戦は数年来低迷が続いている成城大学との対戦。
先鋒1年露崎は右組みから左の一本背負い気味の大外で一本勝ち。
中学では柔道部であったものの高校に柔道部がなく町道場で実力を磨いてきた、タイミングのよい器用な選手です。
次鋒1年松浦は開始まもなく跳ね腰ともいえる見事な内股で一本勝ち。
これまでの練習では返しや奇襲が特徴かと思われましたが、ここは力の差を見せての一本。
五将3年橋本は本学団体戦でもレギュラー。
着実に抑え込んでの勝ち。
中堅1年坂本は3年萩原の成田高での後輩で、本学随一の体格に恵まれた選手です。
ここも問題なく抑え込みました。
三将3年前屋も先日の東京学生でレギュラー出場。
引き続き抑え込みでの一本勝ち。
副将1年岡本の不戦勝についで登場の大将は本学唯一の2年生雄川。
破壊力のあるケンケン内股で一本勝ちをおさめます。
結果、成城大学戦は不戦勝を含むオール一本決着での勝利でした。

本学2戦目は、今回も事実上の決勝となる成蹊大学戦。
露崎、彼軍3年生相手によい攻めや後の先をみせるも引き分け。
松浦は彼軍2年エース・秋田高出身の疋田選手に一本背負いを受けてしまい一本負け。
橋本はややてこずるも小内刈りで技ありを奪い勝利。
中堅坂本は不戦勝。
次に三将前屋がパワーファイターである1年鈴木選手に攻めあぐね、終了直前にあせってかけた背負いを返され技あり、まさかの敗戦を喫してしまいます。
ここでスコアはイーブンであったものの、彼軍副将は昨年の新人戦で苦しめられた和田選手。
ここで本学副将・土浦日大高出身の1年岡本は見事内股で一本勝ちしてくれました。
続く大将・雄川も豪快な払い腰で勝利、4−2のスコアで山場であった成蹊大学戦を突破いたしました。

最終戦はすでに成蹊大学に敗れていた武蔵大学でしたが、ポイントゲッターの力は侮れないチームだけに油断は禁物でした。
彼軍先鋒は今大会他大学で随一の力を見せていた一年生・本学の坂本と成田高での同窓である坂間選手。
未だ講道館ルールでは有効である肩車(右組から左技にはいったものでした)で、露崎は一本をとられてしまいました。
ここで松浦は緒戦についで開始早々に豪快な一本勝ち。
これもまた見事な技でした。
橋本はまたも優勢な中、着実に抑え込みで勝ち。
四大戦や二部大会などを見据え、粘られたときには確実に寝技で仕留めるという王道は今後ますます必要となってくるものと思います。
中堅坂本は相手に指導が重なる展開の中、一瞬の好機をとらえた払い腰をみせました。
大将戦が不戦勝でしたので、ここで本学の優勝が決定しました。
前屋は成蹊戦での不覚を払拭する背負いで開始早々一本勝ち、思わずガッツポーズをみせました。
副将岡本の相手は白帯ながら2メートル120キロの体格をほこる彼軍留学生・ジョン選手。
規格外のパワーの前に、浴びせ倒しのような小外掛けで一本負け。
このジョン選手は7月に帰国、今回一回限りの参戦となる模様です。
大将は雄川の不戦勝、結局5−2での勝利でした。

今回の新人戦では出場権のある3年生を起用し着実に勝利した本学ですが、1・2年生の健闘が目立ったことが何よりの収穫であったと思います。
さらに充実の上級生や今回出場出来なかった選手が多くいることを考えると、秋の本戦は大いに期待できると予想します。
そして二部大会においても上位進出を目指し、まずはより稽古に奮起してくれることを願います。
諸先輩には今後ともよろしくお願いいたします。






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