東京学生柔道二部優勝大会観戦記(高谷総監督)
投稿日時 11-11-13 | カテゴリ: 試合結果
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総監督の高谷です。 11月6日日曜日に行われた東京学生柔道二部優勝大会の結果についてご報告いたします。
3回勝てば悲願の二部ベスト4入りを果たす本学。 この目標は平成8年に自分が大学監督に就任した際のご挨拶で掲げたものでしたが、未だ一歩及ばずに果たせていないものです。 今回は戦力的にも組み合わせの面でも大いにチャンスのある大会でした。
一回戦は一橋大学との対戦。 オール一本勝ち、7-0にて突破しました。
二回戦が山場の東京学芸大学戦でした。
先鋒の一年横山は彼軍ポイントゲッター岡田選手相手に何も出来ず大外で一本負け。 ここではまだ力不足であったとしか言えませんが、これからどんどん経験をつみ成長してほしい選手です。
次鋒は二年坂本(晃)。 次代を担うポイントゲッターとなるべき存在ですが、開始早々いきなり腰を抱かれたところに不用意な技をかけ、狙い済ましたように返されての一本負け。 実力を考えると、不覚であったと言わざるを得ません。
いやな流れで迎えた五将戦、本学はポイントゲッターの四年野村。 タイミングのよい払い巻き込みで一本勝ち、見事流れを変えてみせました。
中堅は二年岡本。 こちらも狙い済ました内股で一本をとりました。 これからの大学柔道部を引っ張る一人としてさらに頑張ってほしいものです。
三将は四年橋本。 粘りのある選手ですが、この試合では目の覚めるような背負いで一本勝ち。 ここでついに3-2と逆転しました。
副将は一年坂本(大)。 豪快な技を持ちつつも時にあっさり返されたりするところのある、良くも悪くも若さあふれる柔道をします。 今回も彼軍ポイントゲッターの一人石原選手に対して攻めにいくところを、逆に振り回されるような横捨て身で一本負け。 スコアはオール一本の3-3。
迎える大将戦、本学は四年矢部。 彼軍もポイントゲッターの一人斉藤選手を投入し、お互いによく攻めた好試合でした。 結果は引き分け。 ついに代表戦となりました。
本学は野村を投入、非軍は先鋒の岡田選手でした。 左相四つ、まずは岡田選手が思い切った払い巻き込みで「有効」を先取します。 今度は野村が払い腰を掬い投げで返して「有効」。 中盤、長身の相手にやや頭が下がった野村に「指導」が与えられます。 終盤に入り野村が狙いすました小外で「有効」。 一気に勝利ムードが高まりましたが、残り15秒で野村に再び「指導」、これにより相手が二つ目の「有効」を得ます。 5分間は「有効」二つずつの引き分け。 延長戦、ゴールデンスコアに突入となりました。 1分ほど経過したところで主審が試合を止め、副審と協議。 ここで野村が袖口を絞ったとして「指導」を与えられてしまいます。 通して3つ目の「指導」のため相手に「技あり」が与えられ、野村の敗戦となってしまいました。
学芸大は準々決勝を無難に勝利、ベスト4入りを果たしています。
本当に惜しい、悔しい結果となってしまいました。 が、特に矢部・野村の二人はこれまで大学柔道部を引っ張ってきてくれた集大成となる力を出し切ってきれたと思います。
今後は四年が引退し新体制となるわけですが、今回部員全員が流した悔し涙を忘れずに、より頑張ってくれることと思います。 先輩方には今後ともご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。
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